【エシカル消費】鶏の卵を食べるということ

鶏の卵から考えるエシカル消費 【12】つくる責任つかう責任
毎日の食卓を彩る大切な卵

みなさんは、卵をどのくらい食べますか?私は卵が大好きで、ほとんど毎日卵を食べています。

卵を餌と思うニワトリたちの図

いつも卵をありがとう♪

現在うちには、4羽の雌鶏と1羽の雄鶏と生活をしています。ニワトリはとても人懐っこくとてもかわいいです。春先の現在は、毎日4個の卵をニワトリさん達から頂いています。

お店で卵を買う時に考えること

フランスでは、卵を買う時に、パックを開いて卵が割れていないかまず確認します。
フランスに住むようになり初めてスーパーでの買い物で学んだことです。最初はこの買い方に驚きましたが、買う前にきちんと商品を確認するという行動が身に着いた初めの一歩だったのではないかと思います。フランスでは、卵以外でも買う前に商品を確認します。
ヨーグルトなら、パックは割れていないか?加工品ならパーケージは破れていないか?野菜や果物なら傷んでないか?などです。
たまに、卵は割れているしヨーグルトのパックにヒビがあり、帰って冷蔵庫に入れようとした時に、気が付くのです。
野菜や果物も傷んでたりします。日本ならクレームものですよね!?
フランスでは結構普通です。残念!!確認しなかった自分が悪い、勉強代と思って諦めます。

さて、みなさんは卵はどこから来るか知っていますか?
そう簡単な問題です。にわとりさん達が毎日産んでくれているのです。

お店で卵が沢山売られていますが、1羽の鶏が産める卵の数は、1日1個です。
10個入りの卵は、10羽の鶏さんが産んでくれた卵なのです。卵を買ったら鶏さんが産んでくれた卵を大切に食べましょう。

美味しい卵ってどんな卵?

ある日のお昼ご飯

ある日のお昼ご飯with目玉焼き

卵かけご飯

ある日の朝食。産みたて卵でTKG。

もちろん、新鮮な卵だと思っています。保存方法や保存期間を守ることで美味しく新鮮な卵を食べれます。あとは、添加物などが入っていない餌を食べた健康なニワトリさんの卵ということが需要なんだと考えています。もちろん、自分の舌が美味しいと思うことも重要です。(*’ω’*)

基本的にお店で卵を買うことはないのですが、急に卵が必要になった場合はお店で買うこともあります。以前は一番安くなく高価でもない中間の値段の卵を買っていました。

ですが、今は自分がニワトリを飼いだしたこともあり、
ニワトリがどのような環境で育ち、どのような環境で卵を産んでいるかで卵を選ぶようになりました。そう、最近よく耳にする「エシカル」な商品を選ぶようにしています。

フランスの卵のパッケージ

フランスのスーパーの卵売り場

フランスの卵のパックはほぼ紙パックです。

フランスの卵は、雌鶏が育った環境が番号で表記されています。鶏の飼育環境が良い順に「0・1・2・3」の4種類あります。

フランスの卵のパック

卵のパックの後ろにコードが表記されています

卵のパックの印字部分

赤丸部分「コード0」

卵の品質表示部分

青丸部分「コード3」

コード0

BIO農場で野外で飼育
  • 屋外放し飼いスペース、1羽少なくとも4m²スペース
  • 屋内平飼いスペース、1平方メートルあたり6羽。(鶏1羽あたりA4紙3枚)
  • 90%有機飼料(オーガニック)

最大3000羽の群れで飼育されていて、屋内平飼いスペースと屋外放し飼いスペースを行き来きできます。一番良い環境で育てられているニワトリさんたちの卵です。
ただし、お値段が他の卵よりもかなり高めです。それでも、フランスではBIO商品が人気です。

コード1

野外で飼育
  • 屋外放し飼いスペース、1羽少なくとも4m²スペース
  • 屋内平飼いスペース、1平方メートルあたり9羽。(鶏1羽あたりA4紙2枚)
  • 飼料の規制はなし(抗生物質はなし)

野外で放し飼いで育てられいます。外に出られるので日光を浴びたり草を食べ、土遊びをすることができます。環境の悪いところでは、むき出しの土だけの所もあるようです。ただし、飼料の規制はないので何を食べているのかはわかりません。でも、にわとりの暮らしを尊重された育て方をしています。

コード2

平飼いで飼育
  • 日光なし、人口光(窓がある場合もある)
  • 平飼い、1平方メートルあたり9羽(鶏1羽あたりA4紙2枚未満)
  • 飼料、農場の規模に規制なし

建物内で育てられます。外へ行くことはできませんが、檻には入っていないので動いたり歩いたりすることはできます。1羽の飼育スペースはA4用紙2枚未満。日光ではなく、人口光で育てられています。

コード3

ケージの中で集中飼育
  • 日光なし、人口光
  • 1平方メートルあたり16羽~18羽(鶏1羽あたりA4紙1枚分)

1羽の飼育スペースはA4用紙よりも小さいサイズの場所。日光にもあたれず、ケージの中で身動きがとれない状態で過ごします。

日本での卵は?

ちなみに、日本の90パーセント以上の養鶏場がケージ飼育なんです。この事実に衝撃を受けましたが、それだけ日本での卵の消費は多く、卵の値段も安い証拠なんですよね。フランスは日本より物価が高めですが、それにしても、特に卵は高いです。

ニワトリにも自由にのびのびできる環境を!

私は、長い間ケージで身動きも取れない鶏たちの卵を食べていたんですね。調べる、知ることで色々なことが見えてくる気がします。私は少し高くても良い環境で育ったニワトリの卵を買う、ケージで飼育された鶏の卵は買わないことを心がけています。小さな行動ですが、沢山の人がすることでケージではなく平飼い、放し飼いの鶏が増えることを応援しています。
ケージの卵のボイコットってやつですね。でも、忘れてはいけないのがパスタやマヨネーズ、市販のお菓子などに使われている卵のほとんどはケージ飼いされた鶏の卵ってことです。奥が深いですね…
「小さなことを自分のできることから始める」をモットーに。

フランスで過ごすようになり、私の考え方、感じ方、過ごし方は日々進化をしています。

SDGsゴール3:すべての人に健康と福祉を

良い環境で暮らした鶏が増えることで、結果人々の体に有害な物質が入らなくなる

SDGsゴール12つくる責任つかう責任のアイコン

卵を買う前に育った鶏の環境を考えてみる

15陸の豊かさも守ろうのアイコン

養鶏にも鶏らしい暮らしを

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